2019年04月30日

「平成うろ覚え草紙」洞田創 監修

「平成うろ覚え草紙」洞田創 監修著者は江戸時代の浮世絵師、歌川芳細(うたがわよしこま)で、1860年(安政7年)に出版されましたが、すぐに幕府により発行禁止となり、少部数しかないようです。
1971年(昭和46年)群馬県前橋市の旧家の蔵の中から発見されましたが、意味不明な絵が多く学者から無視されていました。最近、再調査され、平成の社会と符合するところから大発見となったのです。洞田創が現代語訳をしています。
ある絵師が、誰も見たこともないものを描きたいと願っていると、遥か未来の末法の世に迷い込んでしまい、しばらくして戻ってきたが、ショックで記憶があやふやだった。そこで描いたものです。
杉風邪という奇病がはやっているとか、回り階段というのはエスカレーターだし、屑吸桶というのはルンバのことらしいです。
大空木(おおうつぎ)というのは絵から察するにスカイツリーで、当時日本一の巨木だったので見物人が絶えなかったらしいです。
千里鏡というのは、遠くの景色が映る鏡で、テレビですね。本書の多くは千里鏡を通した見聞が元らしいです。
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2018年11月24日

「美しい星」三島由紀夫

「美しい星」三島由紀夫埼玉県飯能市の大杉家の日常からスタートするのだけど、実は一家全員宇宙人だったという話で、三島由紀夫作品としては珍しいSFです。東西冷戦時代に書かれた小説で、核兵器から人類を救うというのがテーマですかね。
人類は核戦争で滅ぶべきという宇宙人たちと、救うべきという大杉重一郎との激しい議論がなかなかいいです。この部分が一番三島らしいですね。人間とは何かという本質的な議論です。
作中の大杉重一郎と同じように、三島由紀夫もUFO研究会に属し、観測会にも参加しています。
去年、映画化されて公開されていますが、時代を現在に置き換えてかなり違った作品になっているようです。まだ見ていません。
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2018年10月05日

「二酸化炭素温暖化説の崩壊」広瀬隆

「二酸化炭素温暖化説の崩壊」広瀬隆原発関連の著作が多い広瀬隆ですが、これは地球温暖化に関する話です。帯は衝撃的ですが、原発の温排水の問題も書いてあります。人為的二酸化炭素が地球温暖化の原因ではないのですね。それを論理的に説明しています。そもそも温暖化自体も怪しいですね。IPCCの基礎データが捏造されていたことが2009年に発覚しています。ヒートアイランド現象による気温の上昇はありますが、二酸化炭素とは関係ありません。東京の気温は百年で3.2度上がっていますが、都市化によるものです。都市化の影響のない観測所ではほとんど上がっていないのです。311以前に書かれた本ですが、基本は変わらないですね。太陽光発電が意外と増えていることぐらいですか。風力太陽電池の環境破壊にも言及していて、筆者は天然ガス火力発電推しです。
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2017年09月12日

「もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」

「もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」菊池良、神田桂一共著で宝島社からでています。平積みされていますね。「はじめに」「おわりに」は村上春樹、「解説」は柳家小三治が書いています。あくまで「書いたら」です。本文であるカップ焼きそばの作り方は、百人の文豪が書いています。文豪ではなく人ですらないものも含まれていますけど。
本文にも村上春樹がでてきますが、マネしやすい文体なのですかね。内容ではなく文体を楽しむ本です。山本一郎とウィリアム・ギブソンがツボにはまりました。
最後にカップ焼きそばの作り方の本物が転載されていますが、これがまた、本の上の活字で見ると変な感じですね。
これ好きなら、パスティーシュ作家である清水義範もお薦めです。
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2017年07月05日

「蜜蜂と遠雷」恩田陸

「蜜蜂と遠雷」恩田陸2段組500ページの分厚い本なので、読み始めるのに勇気がいりますが、一気に読め読後感が爽やかです。私の場合、仕事場での空き時間に読んだので少し時間がかかりましたけど。恩田陸の最高傑作というのも大げさではないです。私の中では読者をその世界に引きずり込む文章力が一番の作家です。特にクラシックでは、音だけなのに映像的な感覚で楽しめる作品が多いような気がしますが、それを表現する力がすごいです。あと、音楽を聴いたときのわくわく感の表現も秀逸ですね。
ピアノコンクールを舞台にした青春群像小説なので、主人公はコンテストに出場しているマサルや亜夜なのですが、主役はむしろ音楽そのものだともいえます。私は、バッハとか古い作曲家が好きなので、この本の作品は知らない曲が多いのですが、それでも十分楽しめます。気になる作品はYoutubeで確認したりしてますけど。家で読むなら、CDを買って聴きながら読むということもできますね。
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