2017年04月09日

「騎士団長殺し」村上春樹

「騎士団長殺し」村上春樹2部千ページに及ぶ長編で、仕事場での空き時間に読んだので時間がかかってしまいました。出版されるまで、内容が徹底的に秘密にされていたのが印象的です。ということで、まだ読んでない人が多いと思うので中身については詳しくは書けません。
まあ、村上春樹の集大成的な本で、いろいろな要素がてんこ盛りですが、奇想天外さは少し押さえ気味ですかね。イデアの具現化とかは今までになかったですよね。
どちらも私があまり得意じゃない分野ですが、車種とか着ている衣服とかが具体的に描写してあるのも珍しいかも知れません。スバルフォレスターとかいわれても、具体的に形は思い浮かばないのですけど。音楽も大事な要素ですが、クラシックの曲がたくさん登場します。
エッセイ翻訳は未読のものもありますが、小説は全部読んでいる村上ファンとして、お薦めの1册です。あっ2冊でした。
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PR:騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編
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2016年02月10日

「走ることについて語るときに僕の語ること」村上春樹

「走ることについて語るときに僕の語ること」村上春樹私は走ることは全くしないのですが、この本は興味深く読めました。自ら走るようになり、自ら小説を書くようになった経緯からその後について書いた自分史のような感じですかね。走る苦労、小説を書く苦労が並行して語られています。読者の質問に答える形で自分のことについて書いてある文章はけっこう見られるのですが、全編自分のことについて踏み込んだ形で書いてあるのは他ではあまりないですね。
けっこうすらすらと小説を書いているようにはたからは見えるのですが、そうではなく、努力と訓練の賜物であるのがよく分かりました。まあ、走ることも同様ですけどね。
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2015年10月25日

「バースデイ・ストーリーズ」村上春樹 編訳

「バースデイ・ストーリーズ」村上春樹 編訳作家だけでなく翻訳家としても活躍する村上春樹が選んだ、誕生日をめぐる11の物語です。短編の翻訳と本人の作品がひとつ含まれます。誕生日を扱った短編小説は意外と少なくて集めるのに苦労したようです。
「ムーア人」ラッセル・バンクス、「ダンダン」デニス・ジョンソン、「ティモシーの誕生日」ウィリアム・トレヴァー、「バースデイ・ケーキ」ダニエル・ライオンズ、「皮膚のない皇帝」リンダ・セクソン、「ダイス・ゲーム」ポール・セロー、「永遠に頭上に」デイヴィッド・フォスター・ウォレス、「慈悲の天使、怒りの天使」イーサン・ケイニン、「バースデイ・プレゼント」アンドレア・リー、「風呂」レイモンド・カーヴァー、「バースデイ・ガール」村上春樹、の11編です。
アメリカの小説家については詳しくなくて、はっきり言ってレイモンド・カーヴァーぐらいしか知らないのですが、けっこう個性的な作品が多いですね。まあ、平凡じゃない奇想天外な誕生日ばかりなので、余計にそう感じるのかも知れません。幸せな誕生日はひとつもありませんね。
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2015年08月28日

「トロムソコラージュ」谷川俊太郎

「トロムソコラージュ」谷川俊太郎谷川俊太郎の比較的最近の詩集です。表題作のトロムソコラージュのトロムソはノルウェー北部の都市で、そこに滞在中にパソコンで書いたもので、断片的な心象や観察のモザイクで、写真もその要素です。この写真がなかなかいいです。私は立ち止まらないよ、でスタートするこの詩のスピード感がいいですね。
他に、問う男、絵七日、臨死船、詩人の墓、「詩人の墓」へのエピタフ、この織物、で全部で7編です。ひとつを除いて長編詩です。物語性の要素があるということですね。まあ、句読点がなくて、余白の多い短編小説にも近くて、部分的に見ると詩なんです。新しいスタイルに挑戦するのはすごい意欲を感じますね。
臨死船の不思議な感覚が好きです。
詩人の墓だけが少し前に書いた作品のようです。短めですが物語性が出た詩ですね。
なぜか繰り返し読みたくなる詩集です。
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2015年08月16日

丸元淑生のクック・ブック

丸元淑生のクック・ブック30年ぐらい前に「丸元淑生のシステム料理学」という本に出会って少なからず影響を受けて、実践している料理もそこそこあります。彼の著書はたくさんありますが、その集大成的な本で、1册を選ぶならこれですね。
出汁の取り方など家庭料理の基本から、栄養を損ねない料理法、健康の為のバランスの取れた食、基本の栄養学、など単なる料理本ではなく、科学的な本ですね。著者は栄養学者なのです。穀類2に対して豆類1、野菜1.5が理想的な割合らしいです。食生活を健康的なもの変えようという人に最適な本です。
普通の料理本と違って写真は一切ありません。イラストは少しあります。材料の切り方など細かく指示がありますので、それほど困ることはありません。
レシピは素材の味を生かしたシンプルなものが多いですね。素材ごとに栄養のポイントや旬の時期、野菜の選び方なども解説してあります。
肉料理は一切ありません。
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