日本でも1902年の官製の記念葉書が始まりで、外国人向けの観光絵葉書も作られたようです。コレクションする人も多く、人気のピークは日露戦争(1904年)だったようです。軍人や軍艦、戦地の写真などもあり、ジャーナリズム的要素もあったようです。印刷物としての写真の流通の中心だったといえますね。
1930年ごろから流行らなくなり、仏像、絵画や工芸品などが中心となっていったようです。新聞雑誌が大衆化してそちらで写真が流通するようになったのです。
いまは、写真やイラストの手軽な印刷物としてまた見直されているようです。
香港の昔の絵葉書を集めた写真集を香港で見つけて買いました。台風で座礁し転覆した船の写真もありました。やはり昔は雑誌の代わりだったようです。香港は近代的なビルばかりの印象ですが、意外と古いビルも残っています。この表紙の右から二番目のビルが中国銀行の本店(当時)でいまでもあります。手前の立法評議会の建物もそのままあります。今の写真はこちら。
香港の二階建て電車は1904年から営業しているので百年以上の歴史があります。これはたぶん、徳輔道の渣打銀行(スタンダード・チャータード銀行)の前あたりから北西方向を撮っていると思われます。
この写真集アマゾンでは買えないみたいです。