2014年06月30日

さわら庚申と道標

さわら庚申と道標
目黒区中町2丁目にあります。画面左が駒沢通りで、中央の道路右側が中町2丁目、道路左側が中目黒5丁目です。車道は片側によけていますが、道路の中央にあるのが分かりますね。
木造の庚申堂の中に3本の庚申塔があります。右の板碑型の庚申塔は1663年建立で献開眼帰命帝釈天王と南妙法蓮華経、中央の舟形碑は1692年で青面金剛と日月三猿、左の駒形碑は1697年で青面金剛と日月が彫られています。庚申堂の手前にサワラの木があります。細いので近年植えたものでしょうね。
庚申堂の右側に角柱型文字塔の道標があります。おく沢、ひもんや、いけかみ、あさふ、あを山、ごほん木、ふたご、の文字が見られます。1800年代の建立らしいです。みんなけっこう古くからある地名なんですね。
手前の小さいのが道標で、大きいコンクリート製のは皇太子殿下御降誕記念と書いてありますので1934年(昭和9年)に建てられたものだと思われます。
2014年06月27日

三田1丁目の空地

三田1丁目の空地
港区三田1丁目、みなと保健所の向かいの空地で、奥に首都高都心環状線が見えます。ちょうど芝公園入口のあたりです。みなと保健所は国際医療福祉大学三田病院と東京都済生会中央病院にはさまれています。
で、この空地よく見ると最近更地になったようですね。実は建築途中放置物件が建っていた場所なのです。放置されなくて解体されました。以前の写真はこちら
タグ:定点観測
2014年06月26日

「残像に口紅を」筒井康隆

「残像に口紅を」筒井康隆「残像に口紅を」筒井康隆
筒井康隆の1989年発表の一種ゲームのような実験的小説です。最初の10ページぐらい進んだところで「あ」を使ってないことが明かされます。もちろん漢字の読みも含めて、段階的に文字が消えていきます。物語の中で作家である主人公がその状況を理解していることがポイントですね。主人公以外は気がついてないのできょとんとしていますが。「ぱ」が消えるとパン屋にはケーキだけになり、「ぬ」が消えると犬がいなくなり静かになります。名前の文字が消えるとその人物も消えます。消えていく娘の残像に口紅をさすのを想像するシーンがタイトルとなっています。
単行本では後半が袋とじになっていて、ここまで読んで面白くなかったら返金します、となっています。文庫本では単行本で間違いが五ヶ所あったことが紹介されていて、袋とじはありません。
前半は言葉の不自由さを感じさせない筆力に感心し、文字が消えていった世界の不思議感とか主人公の戸惑いとかドタバタの方が面白いです。美女とのエロシーンとか、少ない言葉でよく書けるものだなと感心します。後半は作者の言葉を絞り出す七転八倒ぶりとかが加わりずっとドタバタ度が増します。最後には陳腐な言葉がたくさん登場しますね。
と、ここまで濁音半濁音を含む71音すべてを使って書いてみました。この作品の逆パターンですね。
PR:残像に口紅を (中公文庫)
posted by エダヤスオ | Comment(0) | TrackBack(0) | ノート>本
2014年06月25日

接近ビル

接近ビル
最近天気悪くて外であまり写真を撮ってないので古い写真を出します。今年1月頃撮った写真ですが、どちらの建物ももうありません。解体されて更地になっていました。港区三田4丁目にあった学校(インターナショナルスクール)と消火器販売会社の建物です。たぶん、25cmぐらいしか離れていませんね。裏から見ると、どちらの建物も接近面は窓がかなり少なくなっています。反対側は少し離れていて、一番接近しているのはこの角です。道路に面して並んで建っているビルの側面がこのくらい接近しているのは普通だと思いますが、別物件で、窓が並んだ面に接近しているのは珍しいのではないでしょうか?
posted by エダヤスオ | Comment(0) | TrackBack(0) | 写真>建造物建築物
2014年06月25日

「くじらの降る森」薄井ゆうじ

「くじらの降る森」薄井ゆうじ「くじらの降る森」薄井ゆうじ
1991年発表の小説です。亡父に宛てた差出人不明の手紙が物語の始まりで、現代美術作家を目指す人とくじらを描き続ける戸籍も名前もない青年の出会いです、なんて書いても興味をそそられないかもしれませんが、幻想的で不思議な感じで引き込まれます。文章が素敵なので、強引ではなく自然に予想外の展開になっていきます。村上春樹を彷彿とさせる部分もありますね。お薦めです。
PR:くじらの降る森 (講談社文庫)
posted by エダヤスオ | Comment(0) | TrackBack(0) | ノート>本
PageTop▲

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。