
2015年版の天文年鑑の紹介です。皆既日食1回と部分日食1回ありますが、どちらも日本では見られません。3月20日の皆既日食はアイスランドとイギリスの間のフェロー諸島と北極海のスバールバル諸島で見られ、ヨーロッパ全体で部分日食が見られます。9月13日の部分日食は南アフリカと南極で見られます。
月食は2回あり4月4日の皆既月食は日本で最初から最後まで観測でき条件がいいです。9月28日の皆既月食は南北アメリカ、アフリカ、ヨーロッパ、中東では見られますが日本を含むアジアでは見られません。
6月15日に水星食がありますが、鹿児島県南端以南だけですし昼間です。アルデバランの食は何回もありますがそれぞれ日本での観測条件はあまりよくないです。金星食は3回ありますが日本では見られません。
木星は2月7日かに座で衝を迎え、土星は5月23日てんびん座で衝を迎え、その前後数ヶ月が観測好機です。火星の接近はなくオフシーズンですが、10月19日4.7等星(しし座χ)の掩蔽が夜明け前に見られます。このとき木星と金星もそばにあってにぎやかですね。
金星は8月までは宵の明星で、6月7日が東方最大離角(45°24′)で、7月10日が最大光度(-4.5等)です。8月14日の内合を過ぎると明けの明星になり、9月22日が最大光度(-4.5等)で、10月26日が西方最大離角(46°26′)です。10月26日は金星と木星が大接近します。
流星群ですが、4月のこと座、ペルセウス座、しし座、ふたご座が観測条件がいいです。
明るくなりそうな彗星はカテリナ新彗星で、11月に4等級ぐらいが期待されます。
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天文年鑑2015年版