226事件を扱ったSFものだと、以前紹介した宮部みゆきの「蒲生邸事件」を思い出します。時間旅行者が傍観者的視点で226事件を見ているお話です。こちら恩田陸の「ねじの回転」は過去に積極的に介入して歴史を変えようというSFです。正確には改変した歴史を元に戻すという、「確定」する作業です。本格的なSFですが、本来のミステリ作家らしく、難しいSF的な用語を使わず、平易な日本語で表現しているのでSF嫌いの人でもすんなり読めるでしょうね。 余談ですが、下巻を先に買ってしまったので読み始められず、上巻を捜していたのですがなかなか見つかりませんでした。上下巻並んで売っているの発見して上巻だけ買いましたが、残った下巻の動向が気になりますね。 PR:ねじの回転―February moment (上) (集英社文庫) PR:ねじの回転―February moment (下) (集英社文庫)