2015年08月30日

メメント・モリ/藤原新也

「メメント・モリ」藤原新也メメント・モリとはラテン語で「死を想え」という宗教用語です。生と死をテーマにした写真と文章なのですが、死と向き合うことを忘れている現代人を、犬に食われる死体の写真であッと言わせ、死があってこその生でと、ちょっと哲学的な内容ですね。かなり詩的な文章です。写真の隅に大きい極太明朝の白抜き文字なのもかなり新鮮な感じです。
一方、写真は美しい。ひたすら美しい。インド、日本、チベットなどですが、特に極彩色の花の写真が印象的で、肉感的ですらあります。写真から何かを読み取ろうとする人にとってはつまらない写真かもしれません。感じる写真ですね。
「東京漂流」に続く作品です。こちらもお薦めです。
最初の発行は1983年で、私の手持ちは1990年の新装版ですが、21世紀エディションは写真とコピーの入換えがあり、銀字印刷のようです。
PR:メメント・モリ
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2015年08月28日

「トロムソコラージュ」谷川俊太郎

「トロムソコラージュ」谷川俊太郎谷川俊太郎の比較的最近の詩集です。表題作のトロムソコラージュのトロムソはノルウェー北部の都市で、そこに滞在中にパソコンで書いたもので、断片的な心象や観察のモザイクで、写真もその要素です。この写真がなかなかいいです。私は立ち止まらないよ、でスタートするこの詩のスピード感がいいですね。
他に、問う男、絵七日、臨死船、詩人の墓、「詩人の墓」へのエピタフ、この織物、で全部で7編です。ひとつを除いて長編詩です。物語性の要素があるということですね。まあ、句読点がなくて、余白の多い短編小説にも近くて、部分的に見ると詩なんです。新しいスタイルに挑戦するのはすごい意欲を感じますね。
臨死船の不思議な感覚が好きです。
詩人の墓だけが少し前に書いた作品のようです。短めですが物語性が出た詩ですね。
なぜか繰り返し読みたくなる詩集です。
PR:トロムソコラージュ (新潮文庫)
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2015年08月26日

ソニービルの水槽

ソニービルの水槽
あいにくの雨ですが、数寄屋橋の交差点をスイスイ泳ぐ魚たちです。毎年夏休みの時期に銀座5丁目のソニービルの前に水槽が展示されます。今年で48回目だそうです。館内にも設置されているんですが、屋外の14トンの大水槽が目立ちますね。沖縄「美ら海」を再現しています。9月6日までの展示です。
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2015年08月25日

日比谷公園霞門横のトイレ

日比谷公園霞門横のトイレ
祝田通り沿いにある、日比谷公園の霞門入って左へ少し行ったところにある公衆便所です。ちょうど、弁護士会館の向かいぐらいです。
キールアーチ構造で、ちゃんとアンカーもあります。支えているのは屋根だけと思われますけど。新国立競技場の最初のザハ案と基本的なところは似ています。キールというのは竜骨で船底の基本構造で、それを逆さにしたのですね。
ザハ案のアーチは3万トンもあり地盤も柔らかいのでアンカーだけでは支えられず、弓の両端が広がらないようにする弦のようなタイパーという構造物が必要で、建設残土もたくさん出ます。10トンダンプ1日百台で10年分です。旧国立競技場の杭も抜かないといけないです。1万本ぐらいあって、1本抜くのに百万円です。見えるところの構造物以外にもたくさんお金がかかるようです。予算が高くなる原因ですね。
タグ:日比谷公園
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2015年08月23日

歌舞伎稲荷大明神(銀座)

歌舞伎稲荷大明神
銀座4丁目にある歌舞伎座の正面の右側にあります。写真左に地下鉄東銀座駅への降り口があります。2013年4月、新装された歌舞伎座とともにこちらに移転しています。以前はどこにあったかというと、右側木挽町通りに面した敷地内でした。
旧歌舞伎座木挽町通り側
屋根と幟しか見えませんが、偶然撮っていました。2002年1月25日撮影です。塀の中なので外からは参拝できませんでした。入場者のみですね。今の方がお参りしやすいです。
たぶん1889年(明治22年)の歌舞伎座の会場時に建立されたのではないかと思われます。歌舞伎座は1921年(大正10年)漏電のため焼失し、再建途中に関東大震災で全焼しましたが、1925年(大正14年)に完成しました。この写真の建物です。
老朽化のため2010年(平成22年)から建替え工事が始まり、2013年(平成25年)に145m、29階建てのオフィスビルを併設した形で完成しました。工事期間中に人間国宝3人を含む大物役者5人の死去、2件の事件事故があり、工事の祟りではという噂もありましたね。
タグ:銀座の神社
posted by エダヤスオ | Comment(0) | TrackBack(0) | 写真>┴神社仏閣
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