作家だけでなく翻訳家としても活躍する村上春樹が選んだ、誕生日をめぐる11の物語です。短編の翻訳と本人の作品がひとつ含まれます。誕生日を扱った短編小説は意外と少なくて集めるのに苦労したようです。
「ムーア人」ラッセル・バンクス、「ダンダン」デニス・ジョンソン、「ティモシーの誕生日」ウィリアム・トレヴァー、「バースデイ・ケーキ」ダニエル・ライオンズ、「皮膚のない皇帝」リンダ・セクソン、「ダイス・ゲーム」ポール・セロー、「永遠に頭上に」デイヴィッド・フォスター・ウォレス、「慈悲の天使、怒りの天使」イーサン・ケイニン、「バースデイ・プレゼント」アンドレア・リー、「風呂」レイモンド・カーヴァー、「バースデイ・ガール」村上春樹、の11編です。
アメリカの小説家については詳しくなくて、はっきり言ってレイモンド・カーヴァーぐらいしか知らないのですが、けっこう個性的な作品が多いですね。まあ、平凡じゃない奇想天外な誕生日ばかりなので、余計にそう感じるのかも知れません。幸せな誕生日はひとつもありませんね。
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バースデイ・ストーリーズ (村上春樹翻訳ライブラリー)