
千代田区神田駿河台1丁目にある太田姫稲荷神社です。靖国通りから200mぐらい入ったところで、NTT駿河台局の手前で、日大病院の南側です。1457年の創建です。
太田道灌の娘が天然痘を患い、京都の一口稲荷神社に祈願したところ、治癒しましたので、一口稲荷神社を勧請して、江戸城内に築きました。一口は「いもあらい」と読みます。1606年、江戸城の改築により、鬼門にあたる神田川のほとり(神田駿河台4丁目)に遷座しました。1872年(明治5年)に太田姫稲荷神社に改められました。関東大震災で焼失し、1928年(昭和3年)に再建されましたが、御茶ノ水駅の総武線拡張により1931年(昭和6年)に現在地に遷座しました。
太田姫は道灌の娘ではなく、道灌の夢に狐の姿で現れて江戸城鬼門に祀れと告げた「太田姫命」のことらしいです。
以前紹介した
麹町太田姫稲荷神社はこちらの分社です。

太田姫稲荷神社前のクスノキがご神木っぽくなっていますが違うようです。

JR御茶ノ水駅臨時改札口のそばにある椋の木が一口太田姫神社元宮となっていて、ご神木です。神社が以前あった場所ですね。