
内堀通りから、皇居のお堀に三角に突き出した、大手濠緑地にある「和気清麻呂像」です。東京メトロ東西線竹橋駅4番出口のそばで、住所は千代田区大手町1丁目です。
駅のエレベーター新設工事のために長く檻の中に閉じ込められた状態でしたが、工事終了によりやっと解放されました。
1940年(昭和15年)皇紀2600年を記念して、建立されました。彫刻家、佐藤清蔵の作品です。
奈良時代から平安時代にかけての貴族で、道鏡の野望を砕き皇統を護った忠臣として知られ、光仁天皇、桓武天皇に信頼され、平安遷都にも貢献しています。
南北朝時代の武将で、天皇の忠臣として知られる楠木正成が「武」の象徴で、楠木正成像が皇居前広場にあります。一方、和気清麻呂は「文」の象徴です。文武の二忠臣が、皇居を護っているわけです。