品川区南品川4丁目、日本ペイント東京事業所にあります。目黒川の南側、東海道線の東側です。
明治20年代に近代工業の発展に伴い、続々と目黒川一帯に工場が建設されました。この建物は1909年(明治42年)に建てられたもので、当時の建築様式をそのまま伝え、品川区内の様式建造物としては最も古く、明治の面影を残す建物で、日本最古の油・ワニス工場です。
1881年(明治14年)に三田に光明社を設立し、帝国海軍用の船体塗料を納入、1896年(明治29年)南品川に工場を新築移転、1898年(明治31年)日本ペイント製造に改組し、日本初の塗料工業会社として出発します。1905年(明治38年)に経営拠点を大阪に移します。2014年からはこちらが本社です。略称「ニッペ」
目黒川を挟んで北側には、近代硝子工業発祥之地の石碑があります。目黒川沿いは、かつて工業地帯だったのですね。