
日食は2回あり、4月20日の金環皆既日食は、日本では太平洋岸で部分日食となります。皆既食帯の端の方は金環食となります。皆既食が見られる陸上は少なく、オーストラリアの一部と東チモールの一部です。10月15日の金環日食は、北米から中米を通って南米までなので、日本では見られません。
月食は半影月食が1回、部分月食が1回あります。5月6日の半影月食は日本で見られますが、肉眼では分かりにくいです。10月29日の部分月食も日本で見られます。ただし、早朝で、少し欠けるだけで、後半には空が明るくなります。
3月24日に金星食が見られます。金星が月に隠される現象で、日本では九州南部だけで高度も低い。金星と月が接近している様子は全国で肉眼で見えます。
水星はまあ相変わらずですが、今年は内合が4回あるのが珍しいかな。会合周期が116日なので各現象は約4ヶ月おきなので3回が通常です。
金星が見頃で、年の前半が宵の明星で、6月4日が東方最大離角、7月7日が最大光度(-4.5等級)となります。8月12日の内合の後は明けの明星となり、9月19日が最大光度で、10月24日が西方最大離角となります。3月初めに木星と接近しますが、2月22日には月も加わります。あと、月と接近するのが前述の3月24日と、4月23日、5月23日、6月22日で、明け方では、11月9日、12月10日です。
火星は2022年12月1日が最接近なので、まだ明るく大きく見えますが、どんどん遠ざかり、11月18日が合となります。月と接近するのは、1月4日、1月31日、2月28日、3月28日で、肉眼で見えます。
木星は夕方南に見えますが、西へ移動し、4月12日に合となります。3月2日に金星と接近します。5月半ばに魚座から牡羊座に入る頃から、朝の東の空に見え、秋から冬が観測好機で、衝は11月3日です。
土星は2月17日が合で、その頃、山羊座から水瓶座に入ります。衝が8月28日で、夏以降が観測好機です。水瓶座付近は明るい星がないので目立ちます。
今年観測条件の良い流星群は、4月23日のこと座、8月13日のペルセウス座、10月22日のオリオン座、11月18日のしし座、12月15日のふたご座です。それぞれ極大日で、前後数日の幅があります。