年末恒例ですね。2024年は日食が2回、月食が1回、反影月食が1回です。このうち日本で見られるのは、3月25日の半影月食だけです。ちょっと寂しい。肉眼では分かりにくいです。
4月9日の皆既日食はメキシコからカナダまで北米大陸を斜めに横切ります。10月3日の金環日食は、ほとんど太平洋で、日没寸前に南米大陸の南端をかすめます。
月が惑星を隠すのが、惑星食ですが。5月5日の火星食は昼間なので観測しにくい。7月25日の土星食は朝7時なのでもう明るい。12月8日の土星食は、北限界線が日本列島を横切りそれより南で見られる。夕方なので観測しやすい。限界線近くでは土星が月をかすめる。
水星は最大離角の頃、近くに、恒星や月があると見つけやすい。9月上旬にしし座α星(レグルス)に接近する、9月1日には細い月も加わる。
2024年の金星は、6月4日の外合のみで、内合や最大離角などはない。年の前半は明けの明星で、後半は宵の明星となる。年初にさそり座β星に接近する。夏の外合前後は高度が低くて観測しづらい。天体望遠鏡で見ても欠けてなくて丸く見える。
火星は10月22日が西矩で、大きく欠けて見える。秋は、2025年1月12日の衝に向けて観測シーズンとなる。小接近なので木星の30%ぐらいの大きさではあるが。
1月27と28日に明け方の低空で水星と接近する。2月22日に金星と接近、8月14日15日に木星と接近する。かなり近い。観測しやすい。
木星は留が1月1日、東矩が1月23日、5月19日が合で、9月10日が東矩、衝が12月8日。5月まではおひつじ座で、5月におうし座に入り、合となる。7月から明け方のプレアデス星団とヒアデス星団の間を通り、衝の頃はオリオン座の上の方にあり、賑やかな冬の星座の中で目立つ。秋から冬が観測好期。
土星は3月1日が合、6月12日が西矩、7月1日が留、9月9日が衝、11月16日が留、12月8日が東矩。土星は2024年はみずがめ座からは出ない。土星の輪が水平に近くなりかなり扁平に見える。ちなみに環の消失は2025年。土星は夏から秋が観測好期。
太陽の黒点数は2023年6月に黒点相対数が150を超えて過去20年で最も多かった。前回周期より太陽活動が活発であると言える。フレアーも活発になっている。
8月12日深夜から13日朝にかけてが極大のペルセウス座流星群は条件がいい。オリオン座、しし座、双子座などの秋の流星群は満月に近く条件は良くない。
肉眼で見える彗星はなさそうだね。
人工天体の記述もあるのだが、スターリンク衛星は、他45機とか他56機とか一度にたくさん打ち上げられるのが特徴だね。しかも頻繁に打ち上げられている。他の衛星でも他1機とか他3機とかが多い。隙間を利用した相乗り衛星が増えたためだと思われる。