2009年11月04日

太陽光発電

電気代が値上がりになるらしい。太陽光発電からの買い取り額を二倍にするためだそうだ。10年間限定みたい。

設置費用は半分補助金、売電は倍額、それでも十年で元をとれるかどうかのようだ。効率の悪さを自ら証明しているようなものだな。そのエコエコ詐欺に引っかかる人は少数派だろうが、その尻拭いをするのは消費者全体なのだ。

太陽光発電はもともと効率が悪い。15%ぐらいか? 化合物系だと35%以上もあるが高価なので人工衛星ぐらいにしか使えない。日本の気候では、砂漠地帯の半分しか発電できない。降雪のある地方だとさらに効率が下がる。経年劣化や汚れでも効率が下がる。10年経てば高層マンションや樹木の成長で日陰になることもあるだろう。先のことは分からないものだ。

シリコン系は値段が高い。3〜4キロワットの一般家庭用で工事費込みで二百万ぐらいだ。有機系だと安くなるが効率はシリコン系の半分しかない。また、パネルが安くなったとしても設置工事費全体はあまり安くはならない。それぞれの屋根にあわせた設置方法でカスタムメイドなので量産効果がないからだ。

パネル自体の故障率は十年で一割ぐらいだそうだ。直流を交流に変えるパワーコンディショナーはもっと故障率が高いらしい。これも安全な壊れ方ならいいが、まれに使っている家電品を壊してしまうこともあるらしい。元をとるどころではない。

これは使うにしても、家庭用には向いていないのは明白だ。学校とか工場とかの方がいいだろう。ある程度パネルの枚数をまとめてからちゃんとしたパワーコンディショナーを使う方が効率がいいだろう。有機系の安いパネルを設置台ごと規格化して大量生産して工事費を安くするとかしないとだめだな。新築はパネルが直接付けられる規格にするとかにすれば効率的だろうけど、先の話だな。

半島の先とか小さい離島とかは、送電設備や発電所の規模を考えれば、風力とのセットで使うことでメリットがあるかもしれない。でも、人口密集地で必要かな?
【ノート>自然気象環境の最新記事】
posted by エダヤスオ | Comment(0) | TrackBack(0) | ノート>自然気象環境
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