2010年02月01日

恩田陸「MAZE」

maze.jpgアジアの西の果てにある、不思議な植物の生える丘の上に、白く四角い建物がある。そこに入った人間が戻ってこないという。その「人間消失のルール」の謎を解く話です。

必ず消えるわけでなくあるルールによって消えるのだが、その建物の近くでキャンプしながら謎解きをするのだ。いろいろな可能性を数多く出しながらつぶしていくという、かなり論理的な思考実験のような感じだ。ただ、張りつめた雰囲気の中で、キャンプの食事がおいしそうでちょっとほっとする。

途中からはなぜか神秘的になっていき、ちょっと様相が変わってくるのだが、あまり詳しくは書けない。こういう小説だとしょうがないね。

かなり面白く読ませていただきました。普通のミステリとは違う恩田ワールドを楽しめると思いますよ。
PR:MAZE (双葉文庫)
posted by エダヤスオ | Comment(0) | TrackBack(1) | ノート>本
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恩田陸「MAZE」
Excerpt: 恩田陸著 「MAZE」を読む。 このフレーズにシビれた。  更にデジタル化が進むと、みんな世界がデジタル化したことにも気付かないくらいになっちゃうんじゃないかしら。すると、今度はスピリチュアルな世界が..
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