私が最初に買ったワープロはNECの文豪でしたので、QWERTY配列でした。ローマ字入力で使っていましたが、表示が10文字で住所録やちょっとした文書にしか使ってなかったので、高速に入力する必要もなく適当に打っていました。さすがに両手の人差し指のみではなかったですけどね。データの記録がカセットテープというワープロでした。
次に買ったのが富士通のオアシスで、欧文はQWERTYですが、日本語は親指シフトという独自のものでかなり合理的でよく考えられています。「ぁぃぅぇぉゃゅょっー」や濁音を含むすべてのかなが1打鍵で入力できます。ローマ字入力では1〜3打鍵になります。ひとつのキーに単独、親指シフトを押しながら、の二つのかなを割り当てています。
日本語入力で使用頻度の多い順は、「いうんしのかとたにれなくてはこ・・・」ですが、「のにれな」以外は単独キーですね。なぜかというと単独キーは反対側の親指シフトを押すクロス打鍵で濁音が打てるようになっているからなんです。「にのれな」には濁音がないのでシフト側になっているわけです。また、漢字の二音節目に多い「いうきくちつん」は打ちやすくなっています。さらに、日本語入力時に左右の手を交互に使うような配置になっています。
これ、実際に使ってみると快適さがよくわかるのですがねえ。私がなぜ高速入力ができる親指シフトを選んだかといえば、そのころときどきテープ起こしのアルバイトをしていたからなんです。足でカセットテープレコーダーのポーズボタンを押しながらやっていました。
その後マックを買ってからまたQWERTY配列に戻りましたが、一回テープ起こしをやればマスターできました。仕事自体は少し時間がかかりましたが。
QWERTY配列は打ちやすい配列じゃないんです。タイプライターの棒が絡まないようにわざと打ちにくい配列にしたという説があるくらいですからね。英文の使用頻度順は「eaticsrhldcun...」ですが、合理的じゃないことがわかりますね。日本語入力時のローマ字の使用頻度順でも「aiounetksry...」となりもっと打ちにくい感じです。
キー配列自体はアプリケーションで変えられるので問題ないですが、マック用の親指シフトキーボードが入手しにくいのが問題であきらめました。
追加情報ですが、世田谷区長になった保坂展人さんは親指シフターです。いまだに使っています。
薄形軽量の親指シフトキーボード「Thumb Touch(サムタッチ)」FKB7628-801
<この記事は贅床ブログからの転載です>
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