2023年10月03日

イグノーベル賞2023

私のブログでイグノーベル賞の紹介をしたのは、2009年が最初でした。当時はマスコミに取り上げられることも少なく、知らない人が多かったです。2009年の記事では、2008年と2007年の受賞も紹介しています。
年月が経ちかなり有名になったので、そろそろいいかなとも思うのですが、ついでに紹介します。
化学&地学賞:多くの科学者が岩石を味わうのが好きな理由を説明したことに対して。
文学賞:人々が単語を何度も何度も何度も何度も繰り返した時に感じる感覚を研究した。
機器工学賞:死んだクモを機械的グリッパーとして蘇らせたことに対して。
公衆衛生学賞:尿検査用試験紙、排便分析用画像解析システム、識別カメラによる肛門認証センサー、オンライン通信システムなど、人間が排泄する物質を監視して迅速に分析する様々な技術を使用した装置「スタンフォード・トイレ」の発明に対して。
意思疎通学賞:えちしあちのとかちすうゆくねこうのどぅたくにしえそのちぼちふるそちうことおぐおつ(倒語を得意とする人々の精神活動を研究したことに対して)
医学賞:人の2つの鼻の穴にはそれぞれ同じ本数の鼻毛があるのかどうか、死体を使って数えたことに対して。
栄養学賞:電気を流した箸やストローが食べ物の味をどのように変えるのか調べた実験に対して。これは日本人の受賞です。宮下さんと中村さん。これは2011年の研究だが、現在はエレキソルトというものがあり減塩食の塩味の強さを最大1.5倍に増強することに成功した。
教育学賞:教師と生徒の退屈をきちんと統計的に研究したことに対して。
心理学賞:街道で見知らぬ他人が上を向いているのを見た時、どれだけの通行人が立ち止まって上を向くかを調べた実験に対して。
物理学賞:ヨーロッパカタクチイワシの性行為によって海水がどの程度かき混ぜられるのかを測定したことに対して。
それぞれ興味深いのだが、詳しく書くスペースがないので、興味のあるものはそれぞれ調べて下さい。下ネタ枠と日本人枠は健在ですね。
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2022年09月17日

イグノーベル賞2022

当ブログで初めてイグノーベル賞を紹介した2009年頃は知名度が低く、かなりゲテモノ扱いだった気がします。最近は日本人の連続受賞から、その紹介を目にすることが増えました。今年は他の受賞者の紹介もしてくれて、この紹介も意味が薄れていますかね。

工学賞:「ノブを回す時に最も効率的な指の使い方を探索した」
千葉工業大学で、日本人は16年連続受賞です。論文発表は1998年です。円柱状つまみの回転操作は直径によって指の使い方が異なる。

文学賞:「法律文書を不必要に難しくしている原因を分析した」

安全工学賞:「ヘラジカと車の衝突試験用ダミーを開発した」

物理学賞:「アヒルの子がどうやって連帯を組んで泳ぐかの理由を解明した」
(生物学賞ではない)

美術史賞:「古代マヤ土器の儀式的浣腸シーンへの多角的なアプローチ」
授賞式では浣腸器具のコレクションを披露した

平和賞:「ゴシップ(噂話)の好きな人が、いつ真実を語り、いつ嘘をつくかを決定するのに役立つアルゴリズムを開発した」

応用循環器学賞:「新しい魅力的なパートナーにお互いに惹かれ合う時、心拍数が同期するという証拠を見つけた」

医学賞:「ある種の化学療法を受ける際、アイスクリームが有害な副作用の予防に有効なのを示した」

生物学賞:「便秘がサソリの交尾に影響を与えるのかどうか、まだどのように影響するかを研究」
サソリは緊急時に尻尾を切って逃げるのだが、そうすると排泄ができなくなる。

経済学賞:「なぜ、経済的成功は最も才能のある人ではなく、最も幸運な人にもたらせられることが多いのかを数学的に説明」
アレキサンドラブルキーノとアンドレアラピサルダは2010年の「昇進させる人物をランダムに選んだ方が、組織はより効率的になることを数学的に証明した」についで2回目の受賞。

日本人枠と下ネタ枠は健在ですね。
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2021年09月10日

イグノーベル賞2021

日本人枠があるというのは本当みたいですね。15年連続受賞です。

生物学賞:「猫の鳴き声からネコ語を解析、ヒトと猫の会話を模索したこと」

生態学賞:「様々な国の歩道に吐き捨てられたチューインガムに存在する細菌を遺伝子分析したこと」

化学賞:「映画を見た観客の匂いから、映画のバイオレンス度などを測定」

経済学賞:「政治家の肥満は、その国の腐敗度を示す優れた指標でありうる発見」

医学賞:「性的オーガズムには鼻炎薬と同様に鼻呼吸を改善する効果があるという実証研究」

平和賞:「人間のあごひげはパンチから顔を守るために進化したという仮説の検証」

物理学賞:「なぜ歩行者はいつも他の歩行者とぶつからないかを明らかにした実験」

動力学賞:「なぜ歩行者は時には他の歩行者とぶつかってしまうのかを明らかにした実験」

昆虫学賞:「潜水艦でのゴキブリ退治の新しい方法の研究」

輸送賞:「サイを上下逆さまな状態で空輸することが安全かどうかの実証研究」

京都工芸繊維大学の村上久助教授らが「動力学賞」を受賞しました。スマートフォンを見ながら歩く人がいると、集団全体の歩行速度が遅くなることを実験で突き止めました。

他の賞に関しては、どこの国の研究者か資料がありませんでした。気になる研究がいくつかありますね。
10兆ジンバブエドル紙幣と、PDFデータの手作り歯車トロフィーが贈られます。
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2020年09月19日

イグノーベル賞2020

私のブログで最初に紹介したのは、2009年で2008年と2007年の分も合わせて記事にしました。当時はあまり話題にもならなかったのですが、日本人の受賞も続き、近年はマスコミでとりあげられることも増えましたね。日本人の受賞は14年連続です。

音響学賞:「ヘリウムを吸ったワニの鳴き声はどう変わるか」
京都大霊長類研究所の西村剛准教授らの日米スウェーデン合同チーム

心理学賞:「ナルシストを眉毛から判別する方法」
トロント大学のミランダ・ジャコミン氏ら

平和賞:「真夜中にピンポンダッシュするという嫌がらせの応酬を繰り広げたインド・パキスタンの外交官」

物理学賞:「高周波にさらされた時、生きているミミズの形態がどのように変化するか」
オーストラリアのスウィンバーン工科大学のイワン・S・マクシモフ氏ら

経済学賞:「国家間の国民所得差とマウス・トゥ・マウスのキスの平均量における関係性」
スコットランドやコロンビア、フランスなどの多国籍チーム

経営学賞:「殺し屋の多重下請け」
中国の殺し屋5名

材料科学賞:「『凍った人糞のナイフで肉を切っていた』というイヌイットの伝説の実証」
ウェイド・デイビス氏ら

昆虫学賞:「多くの昆虫学者が昆虫と定義されないクモを恐れているという証拠について」
リチャード・S・ベッター氏

医学賞:「他人の咀嚼音を聞くと苦痛を感じるという病状の診断」
オランダの研究者ら

医療教育賞:「政治家は科学者や医師よりも生死に多大な影響を与えられることの実証」
ブラジルのボルソナーロ大統領、イギリスのジョンソン大統領、インドのモディ首相、メキシコのオブラドール大統領、ベラルーシのルカシェンコ大統領、アメリカのトランプ大統領、トルコのエルドアン大統領、ロシアのプーチン大統領、トルクメニスタンのベルディムハメドフ大統領

賞金は10兆ジンバブエドル(現在は使えません。約4円)
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2019年09月16日

イグノーベル賞2019

日本人受賞は13年連続です。

化学賞:標準的な5歳児の1日の唾液分泌量を計算した(日本の研究チーム)

医学賞:「ピザで病気と死を予防できることがある、だだしイタリアで地産地消した場合に限る」ことを示す証拠を集めた。(イタリアとオランダの研究チーム)

医学教育賞:動物の躾に使われる「クリッカートレーニング」を用いて、整形外科医をトレーニングした(米国の研究チーム)

解剖学賞:フランスの郵便配達人が裸の時と服を着た時の陰嚢の温度の非対称性を測定した(2007年のフランスの研究)

生物学賞:生きたゴキブリと死んだゴキブリでは磁性が異なることを発見した(シンガポール、中国、オーストラリア、ポーランド、米国、ブルガリアの研究者)

物理学賞:ウォンバットは、どのようにして、そしてなぜ、四角いフンをするのかを研究(トルコ、オランダ、ドイツの研究チーム)

心理学賞:ペンを口で押さえると笑顔をつくることができ、その笑顔でハッピーになるーーわけではないことを発見した(独ビュルツブルグ大学のフリッツ・シュトラック教授)

工学賞:乳児のオムツ換えマシンを発明した(イランの研究チーム)
このマシンは昨年米国で特許を取得した。

平和賞:痒いところを掻く快感を測定した(英国、サウジアラビア、シンガポール、米国の国際チーム)

経済学賞:どの国の紙幣が病原菌を運ぶのにもっとも効果的であるかを調べた(トルコ、オランダ、ドイツの研究)

賞金10兆ジンバブエドル(2015年に廃止されたが、0.1円相当)と60秒間の受賞スピーチ権が与えられる。そのスピーチは8歳の少女に「やめてください、つまらないです」と言われたら終了。

日本人の受賞は、明海大学保健医療学部の渡部茂教授が、北海道医療大学歯学部の助教授時代に同僚と共に研究した。30年前に被験者となった渡部氏の息子3人が登場して、当時の研究を実演して、会場は爆笑に包まれました。重さを測ったバナナを食べさせ、よく噛んでから吐き出させ、重さを測る。1日、500mlと推定されました。
posted by エダヤスオ | Comment(0) | ノート>ニュース
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