1971年(昭和46年)群馬県前橋市の旧家の蔵の中から発見されましたが、意味不明な絵が多く学者から無視されていました。最近、再調査され、平成の社会と符合するところから大発見となったのです。洞田創が現代語訳をしています。
ある絵師が、誰も見たこともないものを描きたいと願っていると、遥か未来の末法の世に迷い込んでしまい、しばらくして戻ってきたが、ショックで記憶があやふやだった。そこで描いたものです。
杉風邪という奇病がはやっているとか、回り階段というのはエスカレーターだし、屑吸桶というのはルンバのことらしいです。
大空木(おおうつぎ)というのは絵から察するにスカイツリーで、当時日本一の巨木だったので見物人が絶えなかったらしいです。
千里鏡というのは、遠くの景色が映る鏡で、テレビですね。本書の多くは千里鏡を通した見聞が元らしいです。