
北里大学の大村智教授が、伊豆伊東の川奈ゴルフ場近くの土壌で発見した放線菌が生成する化学物質から作られました。大村氏はこの功績で、2015年にノーベル医学生理学賞を受賞しています。抗寄生虫薬いわゆる虫下しですね。アフリカや中南米で、オンコセルカ症(河川盲目症)の予防と治療に使われ絶大な効果で、多くの人を失明から救っています。日本では、腸管糞線虫症や疥癬の治療に使われています。疥癬の原因はヒゼンダニです。
ペットのフィラリアの薬としても知られています。実は、動物用が先に普及したのです。「人間用」という表記があったり、体重1kgあたり200μgとかの表記もその名残ですね。動物は体重差が大きいですから。1980年代から長く使われています。重篤な副作用はありません。
ジェネリックとして世界各国で生産されています。私は、インドのサンファーマ社のモノを購入しました。航空貨物便の欠航が多いので心配しましたが、12日程度で到着しました。